レーザーとは

レーザーは、人工的に作られた特殊な光のことで、単一波長の光が集まったものです。単色でエネルギー密度が高いなどの特長からレーザーは医療にも応用されています。眼科でもレーザーを利用した治療が行われていますが、当院では主に網膜裂孔や糖尿病網膜症の患者様を対象として、網膜内にある病変部に向けてレーザーを照射し、孔があれば瘢痕をつけて塞ぐ、新生血管がある場合は焼き潰すなどして治療していきます。これをレーザー治療(レーザー光凝固術)と言います。

レーザー治療による
メリット、デメリット

メリットにつきましては、外来(日帰り手術)にて簡単に施術が行われ、施術時間も短くて済む点です。またデメリットに関しては、原因疾患にもよりますが病変の周囲にある正常な組織も焼き潰してしまいます。

黄斑の周囲などを除く、網膜の全範囲にレーザーを照射する場合を汎網膜光凝固術と言います。同施術では広範囲にレーザーを照射することになるので、一定の期間を空けながら何回かに分けてレーザーを行うことになります。

レーザー治療の流れ

レーザー治療を行う前に目の検査や診察を行います。さらに瞳を広げるための散瞳薬を点眼していきます。以下の流れは次の通りです。

  1. 麻酔の投与

    点眼による麻酔となります。その後、目を保護するためのコンタクトレンズを装用します。

  2. レーザー治療の開始

    病変に向けてレーザーを照射していきます。照射1発当たりの時間は0.01~0.2秒と大変短くなっています。

  3. レーザー治療の終了

    1回の治療による施術時間は15分程度です。